[2019海外買い付け]スペイン 後半

 

 

 

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8〜14日目   2019年7月17日(水)〜23日(火)

 

スペインでは、現地の友達に聞いても、古いものをリサイクルして使うという文化があまりないようです。なので、もともとスペインでの買い付けはあまり考えてなかったのですが、滞在していた街の郊外で蚤の市を開催しているということだったので行ってみることにしました。

 

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広大な土地。ブロカント以外にも服(新品)がたくさん売ってた。

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軽食やドリンクが飲める休憩スポット。ノリノリの音楽がガンガンかかってました。


このほかスペインでの滞在中は、古本屋さんに行ったりディーラーさん宅にお邪魔したりもしました。想定外の買い付け仕事だったので、慌てて梱包・発送作業をすることになり、出発間際までバタバタと大忙しでしたが、面白いものも買えたので良かったかな。

 

気になるスペインの郵便事情はというと、期待をしてはいけません(笑)。しかも今回さらに驚かされたのは送り状がなかったこと。口頭で住所やら内容物を伝えて、窓口の人が機械に入力するスタイル。最後は入力された内容をこちらもチェックできたので問題ないんですけど難易度高め。窓口の方々が馴染みのない外国の住所を聞き取って正確に入力できるのか大変不安なので、紙に書いて持っていって見せるのが吉でしょう。そんでもって到着まで何日かかるか聞いたら、20日かかるって言われた(笑)。スウェーデンは約6日で届くので驚きの数字。※結果、1週間ほどで着きました。たぶんみんな適当に言ってる説。


ちなみに、このあとのオランダへはIberia Expressというスペインの航空会社をつかったのですが、事前のオンラインチェックインがなかなかできなくて、問い合わせてもまともな答えが返ってこないし、半泣きになりました。スペインでの滞在が最高に楽しくて、いっそスペインで働けないかな、なんてちょっと空想したりしていたけど、なんかいろいろ思い出した。スペインってこういう国だったよね〜って。でもそれは批判というわけでもなく。

 

組織も人も、まじめな日本からしたらいい加減に感じることも多いんだけど、もっと肩の力抜いて生きたらいいんだな〜と見ていて学ぶことがたくさんあります。お店の店員さんはラジオに合わせて歌いながら仕事してるし、スーパーのレジの店員さんは、どれだけ後ろが並んでても顔なじみのお客さんが来たらずっとおしゃべりしてる。なんというか仕事中でもみんな自然体。それがすごくいい感じなんですよね。

 

留学中、ある日買ってきたばかりのプチトマトのパックを開けたらほぼ腐ってたことがあって。日本だったら返品しそうなものを、同居人のスペイン人は「まぁ野菜が腐るのはあたりまえよね」の一言で終わり。で、トマトは諦める。そう、わたしからしたら彼らは「仕方ない」と諦めるのがうまい。極端に言えば、腐ってても仕方ないとお客さんも思ってる。だからスーパーも並べたままにできる。いい意味で、お互い適当でいられる、完璧を求めすぎないこの寛容な循環とでもいうべきそれに慣れると、案外日本よりも生きやすさを感じたりします。いえ、もちろん日本と比べたら、効率悪すぎたり品質悪すぎたりと不便さにイライラすることはたくさんあります。でもそれすら、スッと諦められるようになるので。あの生きるのが楽な感じ、あのなかでまた暮らしたいなと無性に思うことがあります。

 

すっかり余談が長くなりましたが、つまりわたしはスペイン人やスペイン語がやっぱり大好きだと実感する一週間だったということ。もっといたいと後ろ髪引かれながら、旅は後半戦。初めての国オランダへ。